2012 第20回 沖縄マラソン 参加レポ No.2 [マラソン]

「大丈夫、大丈夫、まずは落ち着け」スタートラインを越えてから、何度も何度も心で繰り返した。

スタート位置についたのが、8時58分まさにギリギリでした。とりあえずスタートには間に合ったものの、ストレッチもできず、心の準備もできないまま、慌ただしくスタート。

いつもなら、スタートまでの時間で今日のレース運びなどを考えてレースに臨むのですが、今日はそんな時間は全くありませんでした。

でも、とにかく前半はいつもより抑えようとは考えていました。ストレッチも出来てない、精神的にも慌てている、そんな状況でいつもみたいに行ったら、必ず後半苦しくなると判断したからです。

とにかく、まずは落ち着くこと、そして最初はゆっくり体を動かしていくこと、それを考えました。

スタートすると人の中にもまれて、自然ペースが引っ張られます。でも、今日はスタートまでのバタバタがあったので、とにかく、我慢我慢と言い聞かせました。その裏ではこんな準備もない状態でフルを走りきれるのだろうかという不安もありました。二つの気持ちをなだめつつレースは進んでいきました。

2キロ、3キロと進んでいくと、体も温まり、気持ちもだいぶ落ち着いてきました。「俺は今、沖縄を走っているんだ!」と辺りの景色を見る余裕も出てきました。

3キロくらいから、少しペースをあげて、いつものペースでいきました。

とりあえず、10キロくらいまで順調というより、結構快調でした。なので、「結構いけるな」といい感触がありました。でも、ハーフを過ぎるまでは慎重に行こうと、ペースを維持。10キロから25キロあたりまでは、ゼリー両手と行けてないサラリーマンと順位を入れ替えながら走っていました。

10キロを過ぎたあたりあたりから登りが出てきました。でも、それほど気になりませんでした。そしてハーフを過ぎても、調子は快調でした。それで、ここから少しペースを上げました。ところが、ここから34キロまで、急な登りが、ガンガン続くんです。

自分の過去のレースはフラットなところが多かったので、これには正直驚きました。登っても、登っても、登りが来るんです。登ってるところから、遠くに絶壁みたいなところをランナーが上がっているのが見えるんです(遠くにアスファルトが見える。実際には絶壁ではないんだけど、遠くからみるとそれくらい急に見えるんです)
事前に高低さをチェックしてなかったのは大きなミスでした。

後で分かったことですが、高低差は100m以上あるそうです。

で、途中から「これ、ずっと登り続けるんだ」と気がついたというか、感じたというか、そう思ったんです。それで、戦略を変えました。調子がいいからとガンガン行っていると、いずれつぶれると思いました。だって、登りは終わらないわけですから。ここからペースを出来る限り抑えることにしました。

この判断は正解でした。急激アップダウンは40キロまで続くのですから。

24キロ過ぎからは地獄でした。目の前の坂に何度も心が折れそうになりました。一体いつ登りが終わるんだと、何度もつぶやきました。

完走できるかが心配になるくらいアップダウンが激しいコースでした。

25キロ過ぎからは、とにかく登りと下りのペースを一定にすることを心がけました。自分の場合は登りが比較的得意だったので、登りでやや力をつかい、下りは力を使わないようにしました。特にくだりは、ゆっくり下ることにしました。なので、下りでは結構抜かれましたね。でも気にしませんでした。

35キロあたりで嘉手納基地の中を走るんですが、ここはさすがにアップダウンは少なくて、多少休憩的な場所でしたが、しかし、このあたりから、次登りがきたら登れるだろうかとかなり不安を持ちました。脚がいつ止まるか、かなり脚に来てました。

嘉手納を出て、やはりまだ登りはありました。脚が上がらないので、腕を振ります。腕で脚をリードします。

沿道からの水を何度ももらいました。

沖縄マラソンは沿道の応援がとても暖かい!これに何度も救われました。

IMG_0673_R.jpg必死にピッチを乱さないことを意識して何とか38キロ。

ここから、一気に高低差60mを下る坂になります。まるでジェットコースターです。脚がこの下りに耐えられるのか、目の前に谷を下りるような坂が続きます。

ゴールはあと少し!

続く


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